5月28日(水)の朝日新新聞の朝刊に、『完全母乳 観察が大事』という記事が載っていた。
最近母乳のみを与えられていた赤ちゃんに、低血糖が原因と診られる脳障害が起きたという報告が学会であったそう。
原因は母乳の量が足りず、栄養不足や脱水状態になったためとみられており、母乳は利点があるにしても赤ちゃんを十分に観察しないで母乳のみに頼ることに警笛を鳴らす医師も出てきたとのこと。
日本小児科学会 学会雑誌 110-6に論文を発表した山形大学の教授は、「母乳は否定しない。ほとんどの赤ちゃんは問題なく成長する。しかし母乳分泌が十分でない母親もいるし、消費エネルギーの大きい赤ちゃんもいる。乳児の栄養失調は中枢神経の発達障害をもたらすので個体差を考慮し、母乳が足りなければ補充すべきだ。」と話している。
一方で、『初期の分泌促す支援を』として紹介されていた、母乳育児を推進している聖マリア学院大学の橋本武夫教授の話にもちょっとびっくり。
赤ちゃんにやさしい病院に認定されている聖マリア病院では1ヶ月の母乳率は9割に近いのだそう。
ちなみに乳幼児栄養調査によると、平成17年度の生後1ヵ月児の母乳のみの割合は約42.4%。
9割って、2倍以上だ。
それに、そんなに母乳率が高いというのに正常産児で栄養が足りずに低血糖になった例はないとのこと。
黄疸や低血糖を防ぐには初期の母乳分泌を促す支援が必要だと。
カンガルーケアから母子同室、頻回の授乳をすれば母乳の栄養不足が起こることはまず考えなくていいとも。
ただ、体重の変化や飲んでいる様子、脱水を起していないかなど、母乳が足りているかどうか臨床の状況をしっかり診なくてはいけないとも言っている。
母乳で育てることが望まれるようになり、母乳育児推進に転向したはいいが、分泌を促す知識が医師も助産師もそんなにない・・・という病院ももしかしてあるんじゃないの?と思ってしまった。
母子同室にしたってくわえさせ方がわからなければちゃんと吸えてないかもしれないし。
生まれて間もなくは、昼夜問わず泣く度に授乳していた。
1時間も空かないこともあった。
それだけ最初は量が出ていないのだと思う。
母子別室の場合は3時間おきに授乳時間があるところが多いようだが、3時間って人工乳の消化にかかる時間であって、母乳は1時間半から2時間で消化してしまうらしい。
基本的に母乳で育てるつもりならば、初日から頻繁に授乳して、赤ちゃんの様子に気をつける。
(といっても初産だったら何がおかしいのかわからないような・・・)
産院側は母乳哺育の指導と知識を充実させて、体重や血糖値を測定して注意する必要があるってことみたい。
そういえばとても4290gというビッグななサイズで生まれてきたチビコさん。
エネルギー消費もそりゃ高かったんじゃないかと思うのだが、子宮の出血が止まらなかったせいで私とまる一日離れ離れだった。
よくまぁ低血糖にならないですんだなぁ、とこの記事を見て思ったのだが・・・
助産師さんが1日先に出産して入院中だった他のママさんに頼んでもらい乳してくれていたんでした(^^;
感謝、感謝。
母乳と低血糖の話に関連して、久保田産婦人科麻酔科医院のHPより。
当院の新生児管理の特徴・・・赤ちゃんを発達障害から守る体温管理と栄養法のページに、カンガルーケアを疑問視する考えが書かれている。
この中の長野県立こども病院総合周産期母子センター長の中村医師の調査結果については、上記の朝日新聞の記事にも一部掲載されていた。
他に低血糖と自閉症との関連など、完全母乳栄養の抱える問題点について研究されている医師のよう。
でも個人的にはこの医師はヤダな〜。
なぜなら無痛分娩を取り扱っているようなのだが、無痛分娩のメリットばかり書かれていて、デメリットは書いてないから。
それにまるで「母乳は悪い」みたいな書き方だし。
母乳が足りなくて自閉症になるのなら、母乳しかなかった戦前などは自閉症が珍しくなかったのか?
この久保田産婦人科はホテルみたいなお部屋で、料理もシェフがお作りになっている。
いったい入院費用はいくらなのかと興味がわいたが、一般病室は38万円〜42万円位で個室は40万円〜50万円位とそんなに高くない。
出産翌日から母子同室で、3時間おきに授乳して足りない分は・・・ミルクを足すそう。
やっぱり結局母乳が嫌いな医師のような気がしてしまう。
もうひとつ、母乳といえば、最近興味深く読んでいるブログがある。
たまごママネットのブログ、ひげ爺の、お産・子育てご意見番。
ある産科医の悲痛な叫び!!という記事の中の、「でも一番大きな原因は何千人かに一人おっぱいの出ない人がかわいそうだから、、、みんな母乳がよいという話はやめようという、事なかれ主義、一億総中流主義のためだと思います。」という言葉。
最近それを実感するやりとりをある掲示板で目にした。
なんていうか母乳という言葉に異常につっかかってきたり。
『完全』母乳・・・完全という言葉にこだわってたり。
別に無理はしないで混合になってもいいと思うし、どうしても出なかったら初めからミルクでもいいと思うんですが。
母乳のためのメリットは無視して「入院中は楽したいから母子別室がいい」とか、「預けられないから生まれたときからミルクにする」とかって言う人には共感できないけど。
(もちろん事情があれば別)
ただ、どうしても出ない人は実はそんなにいないのは赤ちゃんに優しい病院の母乳率の高さを見れば分かること。
ひげ爺の、お産・子育てご意見番は母乳以外にも出産や子育てに関わる話が満載で、なかなかためになるブログです(o^_^o)
追記:6月4日の朝日新聞朝刊にこの記事の補足記事が掲載された→完全母乳と低血糖・・・続き
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トラックバック一覧
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1. 完全母乳がいいとは言うが
- [kemi-log]
- 2008年05月31日 11:15
- 必要な時に栄養がきちんと取れないことがないように。母乳のみの偏重はよくないってこと。 完全母乳と低血糖 http://yotsuba.livedoor.biz/archives/50985366.html ...
コメント一覧
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- 2008年05月31日 00:01
- ブログのデザインがずいぶん変りましたね。
すごく見やすくなりましたよ♪
ランキングバナーまでスクロールがいらなくなってうれしいです。
^^
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- 2008年05月31日 05:59
- よつばさんはチビコちゃんが大きくなられてからも
お産の記事に目を配られているんですねえ。
カンガルーケア、パジャマの中に入れてあげればそんなに寒くはなさそうな…
普通に寒そう→何かかけるとか皆自然にやってる気がするんですが;
あと胎脂が守ってくれるとかも言われますよね。
とにかく赤ちゃんの様子をしっかり見れる状況が大事なのは当然で
初産のお母さんはまだまだわからないことだらけなので
その点で病院は手助けして欲しいですね。
あとチビコちゃん、BigBABYだったんですね!
私自身ももらい乳したそうですが今もアリなんだなあ〜とほのぼのしました(ー▽ー)。
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- 2008年05月31日 10:27
- >わんももさん
帝王切開だと選べる範囲がせばまっちゃいますもんね。でも最近は帝王切開でも3日目くらいからは母子同室の病院もあるようですよ^^
もちろん体調しだいでしょうけども。
デザインは前から3カラムに変更しようと思っててやっとできました
見やすさを求めたら幅が広くなっちゃいましたが最近は液晶も大きめだし大丈夫かな、と(o^_^o)
見やすいと言ってもらえると嬉しいです。
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- 2008年05月31日 10:32
- >AKiさん
子供に関わる記事はやっぱり目に留まりますねー。
カンガルーケアってよくわからないんですけど、そんなに体が冷えるほどの間、裸のまま抱っこしてるんですかね。
助産院では出産→後産→へそのを切って初乳→いったん離れて産湯と計測→母のもとに戻ってくる・・・だったと思います。
それにおっしゃる通りタオルか何かかけてたような。
そうそう、チビコは我が家で一番Bigでした。でも長女も4230で十分Bigでしたけど(^^;
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- 2008年05月31日 14:48
- いつもお勉強させていただいています。
完全母乳の弊害初めて知りました。
うちはずっと完全母乳なんですけど、母乳であればいい♪なーんて簡単に思っていてちょっと反省しました。
チビコちゃんとってもビックだったんですね。そしてもらい乳なんて今どきあることに驚き。けど、入院中っておっぱい張りまくりで辛いって人もいるからそれもありですよね〜。
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- 2008年06月03日 15:27
- 何事もほどほどに。
母乳のことを知らない医師の発表を鵜呑みにした記事はゆるされない。
小児科医は母乳のことを学んでいない。
母乳は血です。お母さんが食べたものが血になり赤ちゃんに行くのです。
母乳は3日は出ないもの。
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- 2008年06月03日 15:31
- この記事で問題があります。
「カンガルーケアも警鐘」
正常分娩で生まれた赤ちゃんがカンガルーケア中に心肺蘇生を必要としたケースが2例あった。
としている。
おかしいよ。こんなこと。
正常分娩といってもいろいろあるよ。どんなお産かわかりませんが、分娩後の赤ちゃんの状態を観れば、カンガルーケアが出来る状況か、医療的処置が必要かは判断できるのではないでしょうか。
チアノーゼが出ているのにカンガルーケアはないだろう。
いいお産が出来れば、赤ちゃんは幸せそうで神々しい顔をしている。カンガルーケアでは「私は頑張ったよ」と誇らしげな顔をしています。お地蔵さんのようです。
笑顔がいっぱいで親に感動を与えてくれる。
ほったらかしのカンガルーケアならしない方がいい。
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- 2008年06月03日 15:32
- 医療従事者が母子の様子を観察しなければトラブルは起こる。
それにしても、不十分な取材で憤りを感じる。
記者の資質を疑います。もっと母乳のことを学んでください。
良好な子育てをしている母子に、いたずらに不安を与えるな。
母乳哺育の皆さん自信を持ってください。
でも食生活には注意してね。あなたが食べたものが血液になり、母乳となって赤ちゃんに行くのです。
皆さん惑わされないでください。
おじゃましました。
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- 2008年06月03日 16:55
- >kitiさん
私もずっと母乳だけです。母乳に弊害があるとは驚きでした。母親の食べたものが出てしまうというデメリットくらいしか知らなかったので。
でもそういう例があるにしても数はとても少ないようですし、あんまり気にしていません。やっぱりメリットのほうが大きいでしょうし。
だいたい粉ミルクも何もない、貧しかった戦前などはどうしていたんでしょう?
脳障害を起す子供がしばしばいたんでしょうか?
哺乳類は母乳だけで育てるのが自然であり、どの動物もそれで生きていると考えるとおかしな話だなぁと感じます。
もらい乳は助産院ならではですね^^
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- 2008年06月03日 17:11
- >ひげ爺さん
あたたかいお言葉、ありがとうございます。
私はもう母乳を与えることはないでしょうが、仮にあったとしても自信をもって母乳だけで育てると思います(o^_^o)
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- 2008年06月05日 00:55
- 私も以前「母乳は血液からできている」という話を聞いたことがあります。確か、初期妊婦検診のときだったかな。ATLという病気(血液癌の一種?)が母乳を介して赤ちゃんに感染するから調べましょうと言われて検査したときだったと思います。
そのとき、初めて「母乳が血液からできている」ことを実感しました。
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- 2008年06月05日 13:32
- >不思議ちゃんさん
ATLは西日本、とくに九州にキャリアが集中しているようですね。関東では聞きませんし、そのような注意を受けたことはありません。妊娠中の血液検査で受けたのかもしれませんが覚えてもいません。
不思議ちゃんさんは九州にお住まいなんですか?
ATLは確かに母乳で感染するようですが、感染率は母乳栄養児が40%で人工栄養児が3%とのことですから、残念ながら母乳を与えなきゃ絶対うつらないわけではありません。出産時にもうつると考えられているようです。
ちなみに夫婦間の性交でも20%の感染率だそうですよ。
HIVにしてもATLにしてもまれな病気とはいえ、キャリアであるなら母乳は与えないにこしたことはないですよね。
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- 2008年06月06日 12:50
- 確かに九州に多い疾患みたいで、私の親戚にもATLの検査で陽性にでた人がいます。
だからATLの検査をやっているのって、九州だけなんでしょうか。
私の従妹は関東の助産院で出産しましたけど、そんな検査はなかったと話していました。
けど、もし従妹がATLで母乳を介して赤ちゃんに感染していたらと考えると恐いですよね。
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- 2008年06月06日 17:08
- >不思議ちゃんさん
検査自体はたぶん全国で実施しているでしょう。公費負担の検査の中には含まれないようですが、実費で検査してるのでは?私も公費負担の分とは別に実費でいくつか検査がありましたが、項目を覚えていないだけでATLもあったのでしょうね。
九州在住ではなくても九州に関連のある方は全国にいらっっしゃるでしょうし、それは当然のことでしょう。
ご心配なさらずともキャリアの方にはそれなりの対応がされているはずですよ。
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私は出が良かったんですが、どんなに泣ないても、3時間おきと決められた方式、新生児室にいれられちゃって離れ離れにいなきゃいけなかったことを、今でも後悔しています。
実家近くだったこともあり、おしゃれな病院ですが、私の求めたものが無かったんです。
婦人検診でたまに行きますが、今でも産後エステとかをつけていて・・そんなことよりも・・。と思います。
もし次があったら、絶対他の病院!
でも、帝王切開だから助産院はむりなんですよぉ〜。