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昨日の朝日新聞の朝刊に、『完全母乳 観察が大事』の関連(続編?)記事が掲載されていた。
見出しは『母乳育児 柔軟性もって』。
母乳以外は与えないという「完全母乳」推進の行き過ぎは母親を追い詰め、栄養面でも注意が必要ではと危惧する医師や助産師も出てきた、母乳育児はどのように進められるべきなのか、と。
確かに本当に出ないのに「母乳、母乳」って言われてストレスをためるのは気の毒だ。
出なくってあきらめたのに、検診などで保健士にデリカシーのない言葉を投げかけられるのも理不尽な話。
(実際にまわりで聞いたことはないけれど、中にはそういう保健士がいるらしい)
そういう状況は変えるべきだと思うけど、だからって安易にミルクでいいという風潮もどうかと思う。
前回の記事にもリンクをはった久保田産婦人科の院長さんの方針が記事中で紹介されているが、母乳育児成功のための10ヵ条には「妊娠した女性すべてに母乳育児の利点とその方法に関する情報を提供しましょう」とあるが、良い点だけでなく弊害も伝え、説明と同意をとるべきだと提案している。
だったら・・・粉ミルクの弊害についてもちゃんと教えるべきでは?
ひげ爺の、お産・子育てご意見番で知ったことだが、粉ミルクには病原微生物が混入していているなんて全く知らなかった。
粉ミルクを買ったことがないわけではない。
上の子たちも誰も受け付けなかったので、たぶん飲んでくれないだろうとは思いつつもチビコが1才になるまでは一応スティックタイプを用意してあった。
でもそんなこと書いてないし、聞いたこともなかった。
なぜ70度以上のお湯で調乳しなきゃいけないか、理解している母親はどれくらいいるのだろう?
なぜ粉ミルクに「警告表示」が必要なのか!・・・Alter Online == 安全な食べものネットワーク ==
海外だが、こういう論文もある→粉ミルクは間違った選択である・・・リビングサイエンスアーカイブス
母乳に少しでも危険があるならもちろん知りたいが、それはミルクだって同じこと。
1981年に採択された母乳代用品の販売流通に関する国際規準についても、採択時は棄権したものの、1994年には賛成したはずの日本。
しかし未だに雑誌には広告が掲載されているし、サンプルを配る病院もあるのはなぜ??
新聞記事に話を戻すと、諏訪マタニティークリニックの院長は「母乳はベターだが絶対ではない」と言っている。
母乳には力を入れているようで、生後1ヶ月の段階で73%の母乳率だそう。
それと昔に比べて出産年齢が高くなっているのは母乳が出にくくなっている要因のひとつだそう。
母乳が出るのは当たり前ではなく、どういうケアをするのがいいか柔軟性をもって対応すべきだ、と。
それから最近は「粉ミルクなんか足したらただじゃおかない」という雰囲気さえ一部にあり、そこまでいくと偏りすぎだと書いてあるのだが・・・幸い私はそういう助産師さんには会ったことがない。
どこの助産院でも皆さん優しくて、母乳外来に来ているお母さんたちも皆笑顔でおしゃべりしながらマッサージを受けていた。
あrちこちで母乳がピューピュー飛んでいた(^^;
それでも100人に1人くらいはどうしても出ない人もいると、助産師さんが言っていたけども。
母乳育児推進の第一人者として、前回と同じく聖マリア学院大の橋本武夫教授のお話も載っていた。
日本で母乳が推進されるようになったのは、赤ちゃんの死亡は減っているのに子供の犯罪や虐待が増えているという状況に、おっぱいで母子の絆を強めようという意味があった。
母乳の良さは誰も否定しないのになぜ1ヶ月の母乳率は5割を切っているのか。
「粉ミルクでも育つ」と安易に考えられては困る。
低血糖についてはリスクのある子を判断して、医療側はきちんと観察することが肝要だ、と。
母乳が推進されるようになったのは、体のためだと思っていたが違ったらしい。
当時の犯罪や虐待防止はアメリカの話ではなかったの??
さまよう刃の記事中でも書いたけど、母乳は母子の愛着形成に効果的であり、吸われることで母乳の生産を促すだけでなく、母性増強&精神安定効果のあるホルモンが分泌される。
ちなみにそのことについては2001年に同じ朝日新聞で記事になっている。
“母乳育児は楽しい育児”の仕組み解明!・・・日本母乳の会
児童虐待防止の鍵は周産期にあり・・・母乳育児への誘(いざな)い
産院側は母乳で育てるためのノウハウを教え、サポートし、赤ちゃんの様子には十分注意する。
どうしても母乳では無理そうならば、ミルクで育てるためのサポートをする。
産院側はストレスになるような押し付けはせず、母親のほうは安易な考えはしない。
簡単なハナシのように思えるけど・・・現実は簡単にはいかないんでしょうねぇ。










